長生きはするもんでしょう

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がんの治療法はまさにカオス

がんの治療方法も
このように、
いろいろあるのですけど、

・手術(外科治療)
・薬物療法
・放射線治療
・集学的治療
・造血幹細胞移植
・免疫療法
・光免疫療法

診断と治療:国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ

そのなかで薬物療法は、
抗がん剤を使った治療が有名ですが、

このようにたくさんありまして、

我々のような一般人には
とてもカオスな状況です。

<DNAの増殖を抑える抗がん剤>
■抗生物質
■アルキル化剤
■プラチナ(白金)製剤
■植物アルカロイド
■代謝拮抗薬

<がん細胞の増殖を阻害する抗がん剤>
■ホルモン剤
■分子標的薬

がん細胞への免疫による攻撃を強化する薬剤
■インターフェロン
■免疫賦活剤(めんえきふかつざい)

All About 主な抗がん剤の種類 更新日:2009年11月17日

これはひとに個性があるように、
がんにもいろいろあって、

さらに、ひとそれぞれ症状が違い、
十把一絡げにできない、
という現状の裏返しだとも言えます。

細胞レベルで核反応

そんな中で、
BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)
なる新しい治療法が実用化に向けて
臨床中なのだそうです。

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)とは
 通常の生体内元素の数千倍の核反応を中性子と起こすホウ素薬剤BPA(p-boronophenylalanine)を、注射により腫瘍細胞に集積させ、そこに中性子を照射し、病巣内部に限局的な核反応を起こします。核反応により生じた重荷電粒子は、従来の放射線療法と比べ、はるかに大きな線量を腫瘍細胞のみに照射することができ、これまで治療不可能であった病巣にも著しい損傷を与えることが期待できる大きな可能性を持った治療法です。

病院設置型BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)について | 国立がん研究センター 中央病院

ひと言でいえば、

細胞という、顕微鏡で覗いて、
ようやく肉眼でみることができる
小さな世界で小さな核反応を起こす
ってことらしく、

核反応をがん細胞の中で引き起して、
発生させた放射線をがん細胞に
照射させて攻撃するんだそうです。

核反応、中性子線というと、
原子炉の中での出来事と生成物です。

細胞の中で原子炉

そこまで仰々しいことをやらないと
治療できないがんの種類があるのか
ってことにビックリしています。

従来の放射線療法との違いは4つあり、正常細胞にほとんどダメージを与えないこと、照射回数が1回で済むこと、再発がんにも治療適応であること、そしてPET検査と併用することで治療前にその治癒の可能性が予測できることです。つまり、従来の放射線療法の常識を破る革新的な治療法です。

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)についてに知っておきたい4つのこと | がん情報サイト「オンコロ」[最終更新日]2017.08.01

PET検査で効くか効かないか
分かるってのはいいな。

しかも照射が1回で済むってのも
画期的だと思う。

放射線治療は何度も照射すると
焼けただれて大変です。

芸能人のワッキーさんも
放射線治療は、副作用で炎症が起きて
大変だったようです。

中性子線を照射できる深さが
深くなれば、

身体の奥の臓器のがんにも
適応できそうだし、

またひとつ希望の光が増える
ようで嬉しいです。

長生きすることの意味

「あなたが私と同じ歳になり頃には
きっと治せるがんも出てくるよ」

「とりあえず長生きすること、
そうすれば治療法も増えてくるから。」

高校生とその父母さま向けに、
がんについてのセミナーをするときには、

いつもそのように伝えています。

治療技術の進歩に、
私も恩恵にあずかった一人です。

30年前に、
私と同じがんを患った祖母は、
開腹手術し、人口肛門を造設しました。

私が開腹せず人口肛門も避けられたのは、
治療技術の進歩のおかげ。

まさしく、医療従事者、患者たちが
身をささげて献身してくれたおかげです。

では、話を冒頭に戻すと、
なぜ長生きしたいのですか?

長生きして何を成し遂げるのか、
ここんとこを、よく考えたいですね。

若さを、人生を無駄遣いしないこと。

それが献身の恩恵に預かるものの
責務のひとつだと思うのです。

今日はここまで。

私の想い

がん治療に触れるときは、
リアルを包み隠さず伝えます。

明るい話も深刻な話も全て。

それが首の皮1ミリ残して
かろうじて生かされている者の、

”命の始末の付け方”

だと考えています。

ここで綴る病状が、
同じ病の誰かの役に立てば良い
と思っています。

見知らぬあなたの”もしも”に
少しでもお役に立てればと綴っています。

ではまた。

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