尽きない見落とし
CT検査結果の見逃し、からの”がん悪化”
この手のニュースはいつまでも尽きない。
眼に止まるだけでも、
この一年間に、
片手を超える数の記事を見かけます。
その中身はなかなか衝撃的です。
肺がん発見遅れ患者死亡 CT所見、確認せず転記―名古屋大病院:時事ドットコム (jiji.com)
同病院によると2011年11月、60代だった愛知県の男性患者が胸部CT検査を受けた際、放射線科の医師が画像診断リポートに「肺がんの疑い」などと所見を記入した。総合診療科の主治医は内容を確認しないままカルテにコピーアンドペーストし、そのまま放置したという。
時事ドットコム2021年02月19日21時23分配信
内容を確認しないまま
電子カルテにコピーアンドペースト・・・
この文面だけ判断するなら、
この医師は業務上過失致死に問われます。
そもそも主治医ご自身がオーダーした
検査結果の結論をスルーとは
ずさんすぎますw
その放射線技師の所見を確認するのは・・・
キモ、勘所、要所じゃないですか。
だって、診断のために検査したのだから。
運用を守るしくみが要る
心配になって、かかりつけの病院は
大丈夫かどうか聞いてみました。
放射線技師と主治医の二人で
ダブルチェックして、
見落としを防ぐしくみになってる。
そうです。しくみ上は。
でも、しくみなんてものは、
運用するひとのこころがけ次第です。
主治医が検査の所見を見逃したら、
もう手の打ちようがない。
こうなると、
主治医の診察と診断が正しいか
主治医ではない第三者による
チェックが必要になってくる。
そう、正しく運用されていることを
確かめるしくみ。
そんなバカなw
こちらは、がんという
命の危うい病を患っているのですから、
心配の泉は枯れませんね。
所見をみせてください
放射線技師とは国家資格。
放射線を扱える独占業務らしいです。
診療放射線技師とは、医療現場において放射線の取り扱いを担う技師のことをいいます。レントゲン検査やMRI検査など、様々な検査や治療に携わる職業です。医師の指示のもとで検査や治療を行いますが、国家資格である医師または診療放射線技師でなければ、放射線を取り扱うことはできません。
マイナビコメディカル 更新日 2022年12月16日
医者と放射線技師は、画像を診て、
読影できるプロフェッショナル
換えの利かないおシゴトですから
襟を正してください。
それでも、事件が続くのなら、
我々、患者側も自衛が必要です。
何度もCT検査を受けている
私が思いつく、
誰にでも出来そうな自衛策は、
主治医の前に座ったら、
検査技師さんはどう言ってました?
所見をみせてください。
嫌な患者と思われてもしかたないですが、
これがすぐに出来るベストです。
電子カルテをみせてもらって、
初見の書かれた部分を指差呼称
放射線技師の所見を主治医とともに
目視させて認知させるしかない。
製造業や工事現場では、
安全を確認する際に必ず行う習慣です。
がんの検査に限らず、
診察で画像診断うける時は、
参考になさってください。
私の想い
がん治療に触れるときは、
リアルを包み隠さず伝えます。
明るい話も深刻な話も全て。
それが首の皮1ミリ残して
かろうじて生かされている者の、
”命の始末の付け方”
だと考えています。
ここで綴る病状が、
同じ病の誰かの役に立てば良い
と思っています。
見知らぬあなたの”もしも”に
少しでもお役に立てればと綴っています。
ではまた。